はじめに
目的地・ソウル
2025年7月 ソウルへ行く予定があり、正直ソウルまでであればLCCで十分なのですが、関西空港に2025年3月に新しくオープンした国際線ラウンジ、KIX Lounge Kansai/Premiumに入るためにANAのステイタスが使えるアシアナ航空で飛ぶことにしました。
往路はソウル金浦空港行きのフライトが取れました。アジア随一の巨大ハブ空港の仁川空港より規模は小さいですが都心に近くてアクセス面では勝ります。都心からの距離感は仁川を成田とすると金浦が羽田みたいな感じです。
ソウルまで何度か飛びましたが初めてのラウンジと初めての空港にいつもと違う期待感があります。新ラウンジを中心にアシアナ航空のフライトなどレビューしていきます。
OZ1135 大阪/関西-ソウル/金浦
フライト情報
【航空会社】アシアナ航空
【アライアンス】スターアライアンス
【便名】OZ1135
【区間】大阪/関西(KIX)-ソウル/金浦(GMP)
【時刻】KIX 11:10-GMP 13:10
【所要時間】2時間
【クラス】エコノミー
【機材】A330-300(HL7793)
【ラウンジ】KIX Lounge Kansai
【発券】Trip.com
チェックイン

アシアナ航空は出発の48時間前からオンラインチェックインが可能です。上記の日本の主要空港から出発する韓国路線はオンラインチェックイン時に発行されるモバイル搭乗券で搭乗可能なので預け荷物がない場合は空港でカウンターに寄ることなく搭乗できます。

私は既にモバイル搭乗券を発券済みでしたが預け荷物があるのでカウンターへ。スターアライアンスゴールドの権利で優先レーンが使えます。それでも列ができていて15分程待ちました。
オンラインチェックインの時に機体後方窓側の席を選択していたところ、受付時にカウンターの方が前方の座席空いていますが変更しましょうかと親切に聞いてくださいました。隣が空席の座席を指定していたので隣が空いている席があればと伺ったところ、その時点で空いている前方の窓側席に変更していただきました。
オンラインチェックインでは無料で座席指定ができましたが、機体前方の座席はそもそもすべて選択不可になっていました。その時は全て埋まってしまっているのかと思いましたが、わざと上級会員などに向けて一定座席をブロックしているのかもしれません。スターアライアンスゴールドやアシアナ航空のステイタス保持者はチェックイン済みでも一度カウンターに寄ってみる価値がありそうです。オンラインチェックインの時にもステイタスは反映されており、その後発券される搭乗券にNH*Gの表記が確認できるので、そのような座席が用意されているならばオンラインでも指定できたら最高なのですが…。

アシアナ航空ではステイタスありのエコノミー利用でも保安検査のファストレーンチケットをいただけます。たった1分で保安検査完了しました。パソコンなどの電子機器をカバンから出す必要がなくなりかなりスムーズになりました。リニューアル後の関西空港から何度か出国してみて保安検査で行列することは珍しくなりました。
KIX Lounge Kansai
好立地
そして今回の旅の目玉、3月にオープンしたばかりの新ラウンジへ!!KIX Lounge Kansaiともう一段階ハイグレードなKIX Lounge Premiumの2つのラウンジがありますがPremiumの方はかなり入室条件が厳しいらしく多くの航空会社でKansaiの方が指定ラウンジになるようです。
今回アシアナ航空エコノミー利用でステイタスありだとKansaiの方を案内されました。インビテーションカードは渡されず口頭の説明のみだったのでそのまま入れるのでしょうか。5月にアシアナ航空を利用した時はまだANAラウンジの営業終了前で新ラウンジを使えなかったので楽しみです。

出国後細い免税店通りを過ぎて少し拓けたソファーが並ぶエリア横のエスカレーターで新ラウンジのあるフロアに行くことができます。全員が通る導線上にあるので迷うことなく、ラウンジに行くために搭乗口と正反対に向かうことなく辿り着けます。
ラウンジの前に注意書きがありましたが、Lounge PremiumもKansaiもプライオリティパスやクレジットカードなど会員制のサービスでは入室不可でビジネスクラスなどの上級クラスを利用するか、航空会社の上級会員のみしか使うことができません。
いざ入室

受付では搭乗券をスキャンしてもらうだけで入室できました!
Lounge Kansaiの中でもノースサイドとサウスサイドの2エリアに分かれています。シャワールームがあって今までの関空ラウンジにはなかった進化です。今回は韓国までで朝便だったので使いません。



まずはノースサイドへやってきました。とにかくめちゃくちゃ広くて綺麗です!!朝9時頃ですがかなり多くの人がいるはずなんですがの座席数や空間に余裕があって暑苦しく感じないです!
今までのJALラウンジもANAラウンジもかなりキャパ狭めだったのでその分より広く感じます。入室資格が厳しめなのも効いているでしょうか。

立地の都合上飛行機ビューはあまりよくありません。一応外が見えるところはあるのですが白い幕のようなものが掛けられています。それでも関空の大きな窓で何とか外は見えます。
食事コーナー



食事はホットミール、コールドミールともに今までの狭いラウンジよりたくさん種類があります。定番のカレーやおにぎりはもちろん、インバウンド向けか遊び心のあるミニカップヌードルバーなど食事面でも遥かに改良されているなと感じました。


アルコール類は可もなく不可もなく。ビールだけでもスーパードライ、一番搾り、エビス、プレミアムモルツの4種類のサーバーがあったのは驚きました。ソフトドリンクはよくあるドリンクバーのやつとコーヒーマシンなど。海外のラウンジの様にペットボトルや缶で提供されるものはなかったです。持ち出し防止ですかね。


食事もとても美味しかったです!最初なので食べ過ぎてしまいました。
サウスサイドは時間限定

ノースサイドだけでもかなり広く感じたのですがなんとこのラウンジには受付を挟んで反対側にサウスサイドもあります。サウスサイドは朝10時から夕方6時までのみ開放されているようです。時間通り10時を過ぎてから見に来たものまだオープンしていませんでした…。確かにノースサイドのキャパシティを見ればサウスサイドを開けなくても十分だとは思いますが…。
サウスサイドの方が区画は小さいですがゆっくり座れるソファー席などが多いらしく、食事はノースサイドより控えめでゆったり過ごしたい方向けのエリアになっているみたいです。
サウスサイドは次回堪能することにして泣く泣くラウンジを後にしました。
搭乗(OZ1135 エコノミークラス)

出発時刻30分前、予定通り搭乗が始まりました。搭乗開始とほぼ同時に到着したので優先搭乗で行列をスキップして先に機内へ。

機材はA330-300でエコノミーは2-4-2の座席配列です。個人モニター付きで座席下に電源ポートがあります。私は窓側2人掛け席の窓側を指定してもらいました。チェックイン時点では隣は空席とのことでしたがどうなるでしょうか。
順調に搭乗が進んでいますが皆さん後ろの方へ、私の周りの前方の座席ではあまり立ち止まることなく通り過ぎていきます。結果最後まで前方の座席は余裕のあるまま搭乗終了しました。後方の座席は中央列4人掛けまで埋まっていますが前方は窓側は埋まるか埋まらないか程度。
前方座席ですがオンラインチェックインでは指定できなくて、カウンターで変更を勧められたことから考えてアシアナ航空では上級会員など向けにエコノミー前方座席を敢えて空けているのかもしれません。空席の余裕がある時だけだとは思いますが。とても快適に過ごすことができてありがたいです。
機内食

離陸後20分ほどすると機内サービスが始まりました。前方の方から機内食とドリンクが配られていきます。選択肢はなくビーフカレーライスが提供されました。ほとんど最初に受け取ったので熱すぎてまだ食べられないくらいでした。ドリンクは水、コーラ、オレンジジュースの三択でした。
カレーといってもハッシュドビーフに近い味付けで美味しかったです。アシアナ航空ではどんな食事でもカトラリーと一緒にコチュジャンが入っているのでカレーにつけてみようかと思いましたがやめました笑。
機内食を食べ終えて回収作業が終わるともう到着まであと1時間を切っています。揺れの少ない順調なフライトです。
金浦空港到着

飛行機は揺れの少ない順調なフライトで金浦空港に定刻の30分前に着陸しました。食事後寝ていたらいつの間にか着陸寸前でした。せっかく都心に近い空港なので景色を見ていたかったのですが…。

残念ながらボーディングブリッジではなくバス降機となり少し待ち時間が発生しました。それでも定刻より早く降り立つことができました。到着導線はとてもスムーズでバスを降りてターミナルに入るとすぐに入国審査の列が見えてきました。降機して数分後には入国審査、仁川空港よりコンパクトで楽ですね。
大行列の入国
有人ゲートが複数オープンしているのですが韓国国籍以外の人がすべて並んでいて進み具合も中々に遅いです。仁川空港ならば巨大空港ということもあり入国審査に長時間並ぶことには多少の覚悟はできているのですが、金浦空港はそこまで国際線の便が多くない印象ですぐに入国できるだろうと考えていたので並ぶ覚悟が間に合わずとても長い時間に感じました。

結論並び始めてから入国完了まで50分かかりました!入国審査自体は指紋登録をしてパスポートにシールを貼ってもらうだけでそこまで時間はかからないんですが…。今回初めて降り立った空港なのでたまたま到着便が重なってこうなったのかいつもこれくらい並ぶのかはわかりません。仁川空港より都心に近く立地のいい金浦空港ですが毎回これくらいの待ち時間が発生するのならば、旅客を大量に捌くことが前提の設備の仁川で入国がスムーズにいけば都心までの所要時間はそこまで変わらないかもしれません。
金浦空港はソウルメトロ、空港鉄道が複数乗り入れておりソウル中心部までの交通はとても便利。ソウル駅までは約20分~30分で運賃は200円もしないです。用事があった弘大まで15分程で到着しました。
まとめ
関空新ラウンジ評価
羽田、成田に次ぐ日本第三の空港である関西空港ですが、その規模の割にラウンジはかなり物足りない印象で羽田成田と比べるまでもなかったです。ANAラウンジとJALサクララウンジにお邪魔したことがありますが、どちらも狭めでいつも混雑していました。
そしてその今までの印象はラウンジに一歩踏み入れた時点でなくなりました。まず空いている座席を探す苦労がなかったです。最近特に関空はキャパオーバー気味で至るところが人だらけでその混雑から逃れられただけでもラウンジに入る価値があると感じます。
設備面では今まで関空ラウンジにはなかったシャワールームが両方のラウンジに完備。長距離フライトや深夜フライトの時には重宝しそう。その気になれば空港でシャワーを浴びられるというだけで心持ちが違います。
食事はそこまで大進化とは感じませんが、ラウンジの規模に合わせて種類がかなり豊富になりました。Premiumでは食事やアルコールなどがかなり豪華になっていると思うのでいつか入室できる日が楽しみです。
そして安易にプライオリティパスなどで入室可能にならなかったのはANAのステイタスを保有している身からすると快適に過ごせるのでありがたいし、ラウンジのキャパシティに余裕をもたらしていて良い判断だと思います。今のところ関空でプライオリティパスを利用できるのはクレジットカードラウンジのみです。LCC路線が豊富な関空なので次に期待するのはプライオリティパス利用可の一般ラウンジですね。上級クラスかステイタス保持者しか入れないKIX Loungeとも差別化できます。
出国後すぐの好立地のラウンジですが裏を返すと、ターミナル中央に位置していて大抵の場合以前のANAラウンジやJALラウンジからより搭乗口まで遠くなってしまいますが、ここからターミナル両端の搭乗口まで行くとしても徒歩、シャトルで10分もかからないので綺麗で広い新ラウンジになったメリットの方が大きく感じます。
私は関西在住ですが関空のラウンジの貧弱さから遠回りでも東京経由で出国しようかと考えたこともありました。今はまた関空から出国するのが楽しみで仕方がありません。次は出発時刻のもっと前に来てラウンジで長く過ごしたいです。そんな風に思える素晴らしいラウンジが関空にできたことを嬉しく思います。
金浦空港は便利なのか
仁川空港より都心に近く立地の面で軍配が上がる金浦空港ですが、今回は入国審査で50分待ちが発生してしまいました。もしこれが恒常的なのであれば次は仁川空港の便を利用したいと思いました。移動時間のストレスはあまりないですが入国審査などの退屈な待ち時間はかなりストレスに感じます。仁川空港も到着便が重なるとかなり待ち時間が発生することがあるのでそれは難しいところですが…。
出国ならばパスポートをスキャンするだけで長い待ち時間になりにくく、立地の良い金浦空港を使うメリットを一番享受できそうです。出国時にはお土産などで荷物も多くなりがちですし旅の疲れもあるので移動距離が少ない方が楽ですよね。