【大遅延&乗継失敗】中国国際航空 遅延時の対応は? バンコク-上海-関空 中国トランジット〈後編〉

搭乗記
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2024年3月 中国国際航空(エアチャイナ)を利用してタイバンコクから上海経由で大阪関西まで帰国しました。先に結論から言うとバンコク発の便が遅延し上海で乗継便の関空行きに乗り遅れる事件が起こりました。搭乗記としてエアチャイナの遅延時、乗り遅れ時の対応などをレビューしていきます。

同じくエアチャイナでのバンコクへの往路は前編でレビューしていますので合わせてご覧ください。

中国国際航空 CA806 バンコク/スワンナプーム-上海/浦東

フライト情報①

【航空会社】中国国際航空 Air China
【アライアンス】スターアライアンス
【便名】CA806
【区間】バンコク/スワンナプーム(BKK)-上海/浦東(PVG)
【時刻】BKK 1:40-PVG 7:00
【所要時間】4時間20分
【クラス】エコノミー
【機材】A320(B-6918)
【発券】Trip.com

チェックイン

出発時刻の約3時間前にカウンターにやってきました。既に列ができていてチェックインまで20分ほど要しました。往路と同じく乗り継ぎと思われる欧米の方も多いですね。

チェックイン自体はスムーズに終わったのですが、バンコクでは上海までしか発券できないと言われてしまいました。スルーバゲージも不可で上海で一度入国して荷物を受け取り、再度チェックインする必要があるようです。

上海到着が朝7時、大阪行きが9時5分発の便だったので乗継時間は2時間あります。往路と同じようにスルーチェックインであればそれなりに余裕のある乗り継ぎですが、中国に入国しなければならないのでかなりギリギリです。

カウンターのスタッフの方に乗り継ぎは間に合うかと聞いたところ、2時間あれば十分だと言われたので不安ながらも信じて出発するしかありません。往路は2便とも遅延してしまったのでもしここでも遅延になると乗り継ぎがかなり厳しくなるので遅れないことを祈るばかりでした。

ミラクルラウンジ

搭乗まで時間があったのでラウンジへお邪魔することに。エアチャイナはスターアライアンスに加盟していますが、まだANA等スタアラのステイタスを保持していなかったのでプライオリティパス対応のラウンジへ。バンコクスワンナプーム国際空港はラウンジの宝庫です。プライオリティパス対応のラウンジが各コンコースにあり全て合わせると15ヶ所以上もあります。

国際線コンコースGにあるMiracle Business Class Loungeへ。ここから搭乗口までは数分で行けるのでギリギリまで滞在できます。スワンナプーム空港は広い空港ですが先述の通り各コンコースに複数ヶ所ラウンジがあるのでどの航空会社利用であっても搭乗時間までゆっくりラウンジで過ごせます。

ラウンジは24時間営業でホットミールやアルコール類、今回は使いませんでしたがシャワールームもあります。入室したのは夜中の1時前でしたが食事類もかなり充実していました。流石は巨大スワンナプーム空港のラウンジですね。詳しいラウンジ情報はこちら

CA806 エコノミークラス

遅延の報は入っていなかったので搭乗開始予定時刻にゲートに到着しました。しかし一向に搭乗が始まる気配がありません。そのまま特に遅延のアナウンスがあるわけでもなく出発時刻から遅れること約20分、午前2時頃ようやく搭乗開始となりました。

行きに乗ったCA805便の折り返し便ということで機材は同じくA320です。単通路3-3の座席配置で個人用モニターや電源はありません。ほとんど満席で空いている席は周りには見当たりませんでした。

機体が動き出したのは定刻から約30分遅れの2:10頃。このままだと1時間半で中国に入国し荷物を受け取りチェックインしなければなりません。チェックイン締切時刻が出発の40分前なので使える時間は1時間をきっておりかなり厳しい状況です。上空で巻いてくれればいいのですが…。

機内食

深夜発フライトなので機内食は朝食の時間に合わせた到着前に提供されるかと予想していましたが、離陸後約1時間程で機内サービスが始まりました。メインディッシュはお粥かオムレツから選択でメニューからすると一応朝食扱いのようです。サイドデッシュにはパンとマーガリン、サラダ、フルーツ、いちごヨーグルトでした。

せっかくの中国エアラインなのでお粥を選択しました。お粥は付属の塩胡椒以外具材がなかったので少し淡白でしたが美味しかったです。

乗り継ぎチャレンジ

遅延&中国入国

その後飛行機は消灯となり順調に飛行し無事に上海浦東国際空港に到着しました。定刻7時から約40分遅れの到着で結局出発時の遅れは回収できずじまいでした。降機したのは8時頃でチェックイン締切時刻までには20分しかありません。乗継便はまだチェックインできておらず、荷物も受け取らなければなりません。
この時点で乗り継ぎ失敗だということは覚悟できていました。そんなことを考えている時間さえありません、兎にも角にも中国に入国しなければと全速力で入国審査へ。

当時はまだ中国入国にはビザが必要でしたが、24時間以内のトランジットビザ免除措置を利用することで入国できました。臨時入国カードを記入し入国審査へ向かおうとした頃チェックインの締切時間となり、この時点で乗継便であるCA921 大阪関西行きに乗れないことが確定しました。

入国審査官と乗継便に関して多少の押し問答がありました。目の前にトランジットのために入国しようとしている日本人がいて、その日本人が乗る便はチェックイン時刻を過ぎもうまもなく出発するというんですから当然のことだと思います。それでも本来の旅程表を見せながら上海までの便が遅延して乗継便に間に合いそうにないことを説明しなんとか入国許可となりました。

まさかの無料振替

中国に無事入国し、荷物も受け取れましたがこの時点で午前9時を過ぎていました。乗るはずだったCA921便はゲートを離れもうタキシングしている頃でしょうか…。

入国後真っ先に出発フロアにある中国国際航空のサービスカウンターへ向かい、乗ってきた便が遅れて乗継便に乗れなかった旨を伝えました。すると驚くほどにあっさりと後続便を照会し新しい航空券を手配してくれました。航空券の発券は中国国際航空公式ではなくTrip.comだったので後続に乗れるとしても別途運賃を払うことになるだろうと考えていたのでありがたい対応でした。予約クラスはWでANAマイレージは50%積算の割引運賃でした。

そしてなんと振替先は後続の中国国際航空ではなく上海を拠点にする吉祥航空の約3時間後の便でした。もちろんFSC(フルサービスキャリア)でエアチャイナやANAと同じスターアライアンスのコネクティングパートナー(≒準メンバー)の航空会社で他の加盟航空会社と乗継の際には同じようにスターアライアンスの特典が受けられますし、マイルも貯まります。

この航空券はエアチャイナ発券で予約クラスがYクラスでANAマイルが元々の50%積算から100%積算でなんと2倍になってしまいました。どこか悪いことをした気分です。

吉祥航空は聞いたことがギリギリあったくらいで今回が初めての利用になります。ここまでエアチャイナで3レグだったこともあり比較としてもかなり楽しみになりました。

吉祥航空 HO1335 上海/浦東-大阪/関西

フライト情報②

【航空会社】吉祥航空 Juneyao Airlines
【アライアンス】スターアライアンス(コネクティングパートナー)
【便名】HO1335
【区間】上海/浦東(PVG)-大阪/関西(KIX)
【時刻】PVG 12:20-KIX 15:30
【所要時間】2時間10分
【クラス】エコノミー
【機材】A321(B-1647)
【発券】Air China

HO1335 エコノミークラス

帰国までは安心できないと思っていましたが、チェックインや出国は特に問題なくスムーズに終わりました。そしていざ搭乗するのは人生初の吉祥航空で機材はA321です。普通に搭乗予定時刻に搭乗が始まりました。なんと4レグ目にして時刻通りに搭乗できるのは初めてのことなのです。

座席配置は通路を挟んで3-3で個人用モニター、電源はありませんでした。シートピッチは若干狭めですがエアチャイナのA320とは大差ないように感じました。また短距離線にもかかわらずクッションが標準装備されていました。これはかなり高評価ポイントですね!

紫の座席で統一されていておしゃれな機内です。座席は一番後方の座席でした。機内はここから見る限りほとんど満席のようでそれにもかかわらず振替していただきありがたい限りです。

機内食

離陸後30分程で機内サービスが始まりました。メインディッシュと中国系あるあるのボックスが提供されました。メインの選択肢はなく焼きそばのようなヌードル一択でした。ボックスの中にはスナックと豆菓子とヤマモモジュースがはいっていました。

焼きそばは中華風の味付けで日本のそれとは程遠いですがとても美味かったです。量には少し物足りなさを感じましたがかなり当たりの部類の機内食だったのではないでしょうか。その後睡魔に襲われ眠ってしまったので別にドリンクサービスがあったかどうかはわかりません。

まとめ

吉祥航空について

HO1335便は定刻より早く関西空港に到着しました。この旅行最後のフライトにして初めて定刻通りのフライトでした。皮肉にもいくら遅れてくれても構わないこのフライトに限って遅れなかったですね。

座席も薄っぺらいLCCの座席とは違い、クッションまでついてきてここまでの疲れや帰国の途という安心感もあってか爆睡できました。機内食もかなり美味しかったです。A320シリーズだけでなくワイドボディ機のB787も運航しているようなので是非他の路線でも乗ってみたいです。

中国国際航空について

結果的に中国国際航空は3便とも遅延してしまい上海では乗り継ぎに失敗してしまいましたが、旅行会社(Trip.com)発券で安い予約クラスにもかかわらずすぐに振替していただきました。遅延が多いことから振替等の対応に慣れているのかもしれませんね。

復路では失敗でしたが、往路ではスルーチェックインで入国することなく簡単にトランジットできました。地上スタッフの方が到着ゲートからトランジットカウンターまでしっかり案内してくれるので不慣れな方にでもおすすめできます。

また何よりこれだけ安い運賃でFSCのサービスを受けられるというのも魅力的でこれからもお世話になると思います。CAさんや地上スタッフの方も非常に親切でした。

ここが少し落とし穴ですがスルーバゲージやスルーチェックインが同じ路線でもできたりできなかったりしたように、中国国際航空同士、スターアライアンス同士の乗り継ぎであっても空港や便によって条件が異なるようなのであらかじめ確認しておくと安心です。航空券に関する情報はエアチャイナのコールセンターでも確認できます。遅延等もありえるのでトランジットの際は余裕時間を多めに設けておく方がよさそうですね。

最後に

中国の入国ビザ免除措置が再開されたこともあり中国トランジットや中国エアラインがより使いやすくなったので懲りずに旅していきたいです。遅延はあるあるで運賃は激安な中国エアラインですがどこか憎めなさもあるのでマイペースにこのまま頑張って欲しいですね。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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